【星光大道とは】・・・本家ロサンゼルスのハリウッド大通り、チャイニーズシアター前にある
ウォーク・オブ・フェイム(スターの名前や手形などが☆の中に刻まれている有名なあれ)の
真似をして、香港が4千万HKドル(約5億6千万円)を投入、海に面した尖沙咀プロムナード
に建造した440メートルに及ぶ「香港映画界の殿堂」。
香港の観光の新目玉になりえるのか!?オープン当日、早速、繰り出してみた管理人りえ
の突撃レポート。っていうか、散歩してきただけです、すみません。
各香港映画界を代表するスターや映画人たちの手形も公開!
【星光大道】2004年4月28日一般公開スタート!
さて、もうおわかりでしょうが、こんな趣旨のサイトなので、まずは容赦なくいきます。
まず感想を一言。・・・なんとも「チープ感」大。やっぱり香港!
そんな期待を裏切らないところが、個人的には素敵でした。
鳴り物入りの新観光名所のわりにはっ・・・建造費4千万HKドルだとか言ってるわりにはっ・・・
(実際のところ・・・これは高いのでしょうか、安いのでしょうか)
オブジェが安いのでは!
「デパートの屋上に昔あった遊園地にありそうな」。これは一体?
意味不明・・・
点在するおみやげ物屋も、日本のテーマパークとか、観光地にいかにもありそうな
ガラス張りの小屋だし(Tシャツとか売ってる)。
それでいいのか、観光大国・映画大国香港!!!DVDとか映画関連グッズ売れば
いいのに、なぜか「星光大道」(ロゴ入り)グッズとか、ジャッキー・チェングッズしか
置いてない。
でも、がんばってもどこか安っぽい、そんなセンスも好きよ、香港。
6月25日に再び通りかかってみたら上記の「妙なオブジェ」が、ジューススタンド
などの売店になっていました。
でも、オブジェから売店になっていても、この売店の見た目、やっぱり「香港映画」と
全然関係ないし。相変わらず安い!(手形掲載の下方に、”気になる売店発見”も掲載)
反対側から海を見てくつろぐ売店のお兄さん。ちょっといい感じ。
なんていう話題から書き出しましたが、もともと、尖沙咀プロムナード(海浜の遊歩道の意味.)
と呼ばれるこのエリアの増設、海沿いのこのストリートはとてもよいお散歩コースであるのも確か。
インターコンチネンタルホテルの前あたりからスタートしています。
でも、ふと気が付いたら、この☆の上に乗って太極拳とかやってる人とかがいっぱいいたりする
んだろうなとも思ったりもしますが(このへんは、そんな庶民達の憩いの場になっている公園でも
あります)。
さて、ここから先は【香港映画】【香港芸能】にご興味のない方は「ふーん・・・」って感じだと
思います。と一応お断り書きをさせていただきますが、おそらく誰でも知っているであろう
ブルース・リー、ジャッキー・チェン、【酔拳】の監督ユエン・ウーピン、ジェット・リー、
ジョン・ウー監督、デブゴンのサモ・ハン・キンポー・・・などの名前も出てきますよん。
選出されて殿堂入りを果たした映画関係者はオープン時点では73名(故人含む)。
選考基準は、
@香港映画界でトップの業績にあること、
A香港映画界に大きく貢献していること、
B映画界の誰もが納得するような人間的資質を有していること
だとか。
プレートはこんな感じなのですが、
左:故人用、右:手形あり。
これだと名前が見えないので、名前部分だけアップで掲載していきます。
香港の伝説、ブルース・リー。故人なので手形なし。
黄色はわかりにくい・・・見えなくてすみません。
香港の誇り、ジャッキー・チェン
Mr.BOOのマイケル・ホイ、薄紫もうまく撮れない。
同じくサミュエル・ホイ
「ホイ3兄弟」(【Mr.BOO】の人々)のうち、リッキー・ホイ撮り忘れているようだ・・・次行ったとき、また探してきます。
俳優 アンディ・ラウ
女優 ブリジット・リン
監督 ユエン・ウーピン
【酔拳】などヒット作多い大御所監督、【マトリックス】【キル・ビル】とかにも参加
監督 ツイ・ハーク
俳優 チョウ・ユンファ 手形未取得。
俳優 故レスリー・チャン
故人だけどハリウッドの「プラネットハリウッド本部」で生前にとった彼の手形が発見されたというニュースが。
お取り寄せ中か?
俳優 ジェット・リー(リー・リンチェイ)
女優 マギー・チャン
俳優 トニー・レオン
女優 ミシェル・ヨー
どうしてもうまく撮れない、監督 ウォン・カーウァイ。手形未取得。
【少林サッカー】チャウ・シンチー。英語名はスティーヴンと言ったりする。
手形未取得。
女優・歌手 故アニタ・ムイ 故人なので手形なし。
アン・ホイ監督
登場、ジョン・ウー監督
サモ・ハン・キンポー、ご存知「デブゴン」。
昔の名脇役という曹達華(チョウ・ダッワー)
香港映画界の帝王!?レイモンド・チョウ
香港の大映画会社、ゴールデン・ハーベスト社(ブルース・リーを世に送り出したのもここ)を設立、現会長。
以上、撮り逃している人も多いですが、ざっと掲載してみました。
ちなみにオープンから2ヶ月経った6月25日に訪れてみたら、オープン当日にはピカピカ
だった手形が、一様に黒光りしていました。ひー。
訪れる人たちのお約束の「お手あわせ」による手垢かと・・・でもそれはそれで「らしくなった」
ようにも感じました。
また、オブジェの売店の中でひときわ人が集まっていた気になる売店をチェック。
それは、このお店。
実演販売で、お兄さんが蝋で「手形」「足型」のオブジェを作ってくれるというもの。
手形が売り物だけに・・・なのでしょうか?(しつこいようだけど、映画関連グッズを売ろうという気はないのか?)
@この作業を繰り返して
A形を整えて、色をつけてオブジェに。
完成品の見本・・・怖いんですけど。
家に持ち帰ってから後悔するかもしれませんが、面白いのかも。
ご興味のある方はぜひ。確か片手300ドル(5,000円程度)〜でした。
(記憶定かじゃないんだけど、ごめんなさい。)
〜このオブジェ製作の売店については【笑激的事件簿〜香港】にも転載しました(注意:全く同じ内容)。
余談ですが、【星光大道】が作られた尖沙咀プロムナードはこんな景色も楽しめる(夜も
ライトアップされて夜景もキレイ)地元民のお散歩・デートスポットでもあります。
対岸の高層ビル街、行きかう小船やフェリー、ヘリポートから飛び立つヘリコプターなど
香港らしい風景が楽しめます。
が、いつ行っても、必ずこの公園には「釣り人」たちがいるんですよねえ・・・
こんな海で釣れた魚・・・食べるのか!?
★【星光大道】について 〜インフォメーションより〜
尖沙咀プロムナードは、1982年に新世界発展株式会社(New World Groupe)の出資により建設されました。その後2003年に同社は4000万香港ドルを投じ、同プロムナードにおける【アベニュー・オブ・スターズ】の建設を全面的に賛助しました。
これは香港映画業界で活躍する人々の香港及び国際映画界への貢献を称えると同時に、内外の香港映画ファンにとって必見の観光スポットとなるものです。【アベニュー・オブ・スターズ】は2004年4月27日に完成し、新世界発展株式会社のDr.Cheng
Yu-tungにより、香港特別行政府政府へ譲渡され、市民と観光客のための公的な憩いの場となりました。
【星光大道】のインフォメーションより。
★【70年代】
レイモンド・チョウは1970年にゴールデン・ハーベスト社(嘉禾)を設立、翌年アメリカからブルース・リーを招き、香港で【ドラゴン危機一髪(唐山大兄)】を撮影。カンフー映画の新高峰を築いた。しかし、HK-TVB(香港のテレビ局)の放送開始と中国語映画と欧米映画の人気に押されて、広東語映画は32ヶ月も生産停止を余儀なくされた。
その後広東語映画は、ツォ・ユン監督の【七十二家房客】が1973年に公開されてから復活し、1976年のマイケル・ホイが監督・主演したコメディ映画【Mr.Boo(半斤八両)】は香港映画の興行収入記録を更新した。1978年、ジャッキー・チェンはコメディ・カンフー映画【スネーキーモンキー 蛇拳】と【酔拳】のヒットにより一躍有名になった。70年代末期、多くのテレビ監督が映画界に身を投じ、「香港映画新潮流」を築き上げた。
★【80年代】
80年代の香港映画界は百花繚乱であった。新芸城は伝統的な広東語コメディにハリウッド様式の演出方法を取り入れ、新しいタイプの映画を紹介した。一方、サモ・ハン・キンポーやユエン・ウーピン等が制作したキョンシーと道教の芽山術を題材としたコメディ要素を加えた霊幻映画が確実にヒット作品となっていった。1986年にジョン・ウー監督、チョウ・ユンファ主演の【男たちの挽歌(英雄本色)】が興業ランキング1位になってからは、先を競って同類の映画を製作するブームが起こった。80年代末期、香港をめぐる中英主権問題は香港の将来に対する信頼への危機感をもたらし、現実逃避的などたばた喜劇やギャンブル映画が頭角を現した。
★【90年代】
90年代初めには【黄飛鴻】等のアクション映画、【笑傲江湖U東方不敗】等の武侠映画(中国の時代劇アクション映画)と【跛豪−
To be No.1】のような伝記映画が流行った。90年代半ばになると、【古惑仔】シリーズが売れ、多くの映画制作者が我先にと同類の映画を製作した。香港映画界で活躍する監督や俳優なども徐々にハリウッドのプロデューサーの注目を浴びるようになってきた。
ジョン・ウー、ユエン・ウーピン、チョウ・ユンファ、ジェット・リー等は前後してハリウッドのプロデューサーに招聘された。更に、ウォン・カーウァイ、ジョセフィン・シャオ、マギー・チャン等映画監督や俳優は海外の映画賞で受賞し、香港映画の名を国際映画界に知らしめた。
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